この機能は一部のユーザーには提供されません。詳細については、こちらの記事をご覧ください。
複数の Microsoft Advertisingアカウントを管理している場合、一括アップロードを使用すると、任意のキャンペーンまたはすべてのキャンペーンを同時に更新できます。
まず行う必要があるのは、内容を確認して変更を加えたいキャンペーン情報をダウンロードすることです。スプレッドシートのダウンロードの詳細については、こちらの記事をご覧ください。スプレッドシートのダウンロード後は、データの編集、追加、削除を行い、その変更内容を一括でアップロードすることができます。
不要な列は削除することもできますが、変更が必要な列を削除しないように注意してください。たとえば、キーワードを一時停止できるようにする場合は [Status] 列を必ず含める必要があります。キャンペーンを新規作成できるようにする場合は、すべてのキャンペーンの列を含める必要があります。
注: 必要な列を誤って削除しないようにするには、不要な列を非表示にします。そうするとスプレッドシートが使いやすくなります。
広告、キーワード、広告表示オプションなどのエンティティを追加する手順は以下のとおりです。
他にも、ダウンロードしたスプレッドシートに新しい行を作成して、必要なすべての列にデータを入力する方法もあります。しかし、最初は既存のキャンペーンの情報をテンプレートとして使用することをお勧めします。
広告、キーワード、広告表示オプションなどのエンティティを削除する手順は以下のとおりです。
編集したスプレッドシートをアップロードした後は、削除したエンティティを元に戻すことはできません。
スプレッドシートの各行は、キャンペーン、広告グループ、広告、キーワード、除外キーワード、広告表示オプション、ターゲットなど、各種エンティティを表します。スプレッドシート内で表示されるエンティティは、一括ダウンロードのクエリを設定したときに指定したフィルターと出力設定で決定されます (詳細については一括アップロードのためにスプレッドシートをダウンロードするを参照)。
行が具体的にどのような種類のエンティティを表しているかは、ダウンロードしたスプレッドシートの最初の列である [Type] 列に示されます。各タイプとそれに関連する列の詳細については、こちらの Microsoft Advertising API のドキュメントをご覧ください (注: このドキュメントではタイプを「Record types」と呼称しています)。
タイプは、互いに親子構造となっています。たとえば、次の図では "Electronics for Kids" 広告グループが親で、キーワードと広告がその子となっています。また、この広告グループは、あるキャンペーンの子 (または、複数の子のうちの 1 つ) となっています。
ダウンロードしたスプレッドシートでは、子のタイプが必ず親のタイプの下に一覧表示されます。この関係は、エンティティの [ID] 列と [Parent ID] 列の値によって明確化されます。アカウント - キャンペーン - 広告グループといった直線的な構造の場合、各エンティティの ID は一意で、その Parent ID が親の ID となります。
タイプ | ID | Parent ID |
---|---|---|
Account [X] | [アカウント X の ID 番号] | [マネージャー アカウント W の ID 番号] |
Campaign [Y] | [キャンペーン Y の ID 番号] | [アカウント X の ID 番号] |
Ad Group [Z] | [広告グループ Z の ID 番号] | [キャンペーン Y の ID 番号] |
広告表示オプションなどのエンティティでは、親子構造の中で複数の親が存在する場合があります。たとえば、キャンペーンのサイトリンク表示オプションは一意の ID を持ちませんが、代わりに全体のサイトリンク広告表示オプションの ID を継承し、その Parent ID がキャンペーンの ID となります。詳細については、後述の「一括アップロードによるサイトリンク表示オプションの追加」セクションをご覧ください。
各タイプの制限など、タイプの階層の詳細については、こちらの Microsoft Advertising API のドキュメントをご覧ください。
一括アップロードで新しいキャンペーンや新しい広告グループなどを同時に追加する場合に、新しいキャンペーンのID を使用せずに子の広告グループを親のキャンペーンに関連付ける方法について説明します。これには、以下のように論理参照キーまたは除外キーを使用します。
論理参照キー:
実際のスプレッドシートは以下のようになります。
Type | ID | Parent ID | ... | Campaign | Ad Group |
---|---|---|---|---|---|
Campaign | ... | 生花 | |||
Ad Group | ... | 生花 | チューリップの季節 | ||
Ad Group | ... | 生花 | ユリの季節 |
除外参照キー:
実際のスプレッドシートは以下のようになります。
Type | ID | Parent ID |
---|---|---|
Campaign | [-1] | [既存のアカウントの ID 番号] |
Ad Group | [-1] | |
Ad Group | [-1] |
ダウンロードしたスプレッドシートの列は、Microsoft Advertisingのすべてのデータ ポイントを含みます。特定のエンティティの行について、ほとんどの列は無関係であるため、空になっています。空の列や編集に不要な列は削除してもかまいませんが、以下の列は保持しておく必要があるため注意してください。Type (例: Campaign、Ad Group、Keyword)、ID、Parent ID、Account ID、Name
サイトリンク表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingでサイトリンク表示オプションを作成し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。 Microsoft Advertisingは、サイトリンク表示オプション (ここでは「Sitelink Ad Extension」と呼ぶ) 全体を、キャンペーンと広告グループのどちらに関連付けられているかによって、Campaign Sitelink Ad Extension と Ad Group Sitelink Ad Extension のどちらかの親とみなします。Sitelink Ad Extension は、アカウントの子と見なされます。この関係は、ダウンロードしたスプレッドシートでは以下のようになります。
Type | ID | Parent ID |
---|---|---|
Campaign [B] | [キャンペーン B の ID 番号] | [アカウント A の ID 番号] |
Sitelink Ad Extension [C] | [Sitelink Ad Extension C の ID 番号] | [アカウント A の ID 番号] |
Campaign Sitelink Ad Extension [D] | [Sitelink Ad Extension C の ID 番号] | [キャンペーン B の ID 番号] |
一括アップロードでサイトリンク表示オプションを新規作成する場合、Sitelink Ad Extension、および Campaign Sitelink Ad Extension と Ad Group Sitelink Ad Extension のいずれかに行を追加する必要があります。さらに、子を親の Sitelink Ad Extension に関連付ける必要があります (Sitelink Ad Extension にはまだ ID がないため)。これには、以下のように除外参照キーを使用します。
たとえば、2 つの新しい Sitelink Ad Extensions (既存のキャンペーンに関連付けられたものと既存の広告グループに関連付けられたもの) を追加すると以下のようになります。
Type | ID | Parent ID |
---|---|---|
Sitelink Ad Extension | [-123] | [既存のアカウントの ID 番号] |
Sitelink Ad Extension | [-456] | [既存のアカウントの ID 番号] |
Campaign Sitelink Ad Extension | [-123] | [既存のキャンペーンの ID 番号] |
Ad Group Sitelink Ad Extension | [-456] | [既存の広告グループの ID 番号] |
電話番号表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingで電話番号表示オプションを作成し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。
住所表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingで住所表示オプションを作成し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。
画像表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingで、事前に作成した画像表示オプションを更新し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。
コールアウト表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingでコールアウト表示オプションを作成し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。
レビュー表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingでレビュー表示オプションを作成し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。
構造化スニペット表示オプションは、広告表示オプションの一種です。Microsoft Advertisingで構造化スニペット表示オプションを作成し、キャンペーンや広告グループに関連付けます。
ターゲティングとは、グループの入札単価を調整して、Microsoft Advertisingユーザーの特定グループのみに広告を表示する機能です。一括アップロードでターゲティングを追加する手順は以下のとおりです。
Type | ターゲティングの方法 | [Target] 列に入力する内容 | 入札単価の調整範囲 | 関連する他の列 |
---|---|---|---|---|
Campaign Location Criterion | 地域によるターゲティング | 郵便番号、都市名、DMA、州、国/地域など | -90 ~ +900 | Sub Type : City、Metro Area、Country、State、Postal Code |
Campaign Radius Criterion | 半径を指定した範囲のターゲティング | 半径を指定した範囲をターゲティングする場合は、[Target] 列を空にします。 | -90 ~ +900 |
Name
: ピンポイントで指定する郵便番号や都市など Radius: ある地点から含める範囲の単位数 Unit: Miles または Kilometers |
Campaign Location Intent Criterion | 物理的な場所のターゲティング | PeopleInOrSearchingForOrViewingPages、PeopleSearchingForOrViewingPages、PeopleIn のいずれか | 適用外 | なし |
Campaign Age Criterion | 年齢のターゲティング | EighteenToTwentyFour、TwentyFiveToThirtyFour、ThirtyFiveToFortyNine、FiftyToSixtyFour、SixtyFiveAndAbove のいずれか | -90 ~ +900 | なし |
Campaign DayTime Criterion | 広告のスケジュール | Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday、Sunday のいずれか | -90 ~ +900 |
From Hour
: 開始時刻の時間 (24 時間制) From Minute: 開始時刻の From Hour の分 To Hour: 終了時刻の時間 (24 時間制) To Minute: 終了時刻の From Hour の分 |
Campaign Gender Criterion | 性別のターゲティング | Male または Female | -90 ~ +900 | なし |
Campaign DeviceOS Criterion | デバイスのターゲティング | Computers、Smartphones、Tablets のいずれか | -100 ~ +900 | なし |
新しいターゲットの [ID] 列を空のままにする (または一意の数値を入力する) と、このキャンペーンに設定した既存のターゲットが上書きされます。これを避けるには、既存のターゲットと同じ ID 番号を使用します。
オーディエンス ターゲティングを使用すると、広告を関連のあるユーザーにのみ表示できます。一括アップロードでオーディエンスの関連付けを追加する手順は以下のとおりです。
現時点では、一部のユーザーはキャンペーンごとにオーディエンスの関連付けを設定することはできません。
Association type | オーディエンスの分類 | [Audience ID] 列に入力する内容 | 入札単価の調整範囲 | 関連する他の列 |
---|---|---|---|---|
広告グループ/キャンペーンのリマーケティング リストの関連付け | リマーケティング リスト | リマーケティング リストの ID | -90 ~ +900 | Audience : リマーケティング リストの名前 |
広告グループ/キャンペーンのカスタム オーディエンスの関連付け | カスタム オーディエンス | カスタム オーディエンスの ID | -90 ~ +900 | Audience : カスタム オーディエンスの名前 |
広告グループ/キャンペーンの動的リマーケティング リストの関連付け | 動的リマーケティング リスト | 動的リマーケティング リストの ID | -90 ~ +900 | Audience : 動的リマーケティング リストの名前 |
広告グループ/キャンペーンの購買意向の強いユーザーの関連付け | 購買意向の強いユーザー | 購買意向の強いユーザーの ID | -90 ~ +900 | Audience : 購買意向の強いユーザーの名前 |
広告グループ/キャンペーンの類似リマーケティング リストの関連付け | 類似リマーケティング リスト | 類似リマーケティング リストの ID | -90 ~ +900 | Audience : 類似リマーケティング リストの名前 |
広告グループ/キャンペーンの除外リマーケティング リストの関連付け | リマーケティング リスト | リマーケティング リストの ID | 適用外 (除外) | Audience : リマーケティング リストの名前 |
広告グループ/キャンペーンの除外カスタム オーディエンスの関連付け | カスタム オーディエンス | カスタム オーディエンスの ID | 適用外 (除外) | Audience : カスタム オーディエンスの名前 |
広告グループ/キャンペーンの除外動的リマーケティング リストの関連付け | 動的リマーケティング リスト | 動的リマーケティング リストの ID | 適用外 (除外) | Audience : 動的リマーケティング リストの名前 |
広告グループ/キャンペーンの除外する購買意向の強いユーザーの関連付け | 購買意向の強いユーザー | 購買意向の強いユーザーの ID | 適用外 (除外) | Audience : 購買意向の強いユーザーの名前 |
広告グループ/キャンペーンの除外類似リマーケティング リストの関連付け | 類似リマーケティング リスト | 類似リマーケティング リストの ID | 適用外 (除外) | Audience : 類似リマーケティング リストの名前 |
Microsoft オーディエンス広告の参加レベルは、キャンペーンごとや広告グループごとの入札単価調整によって設定されます。一括アップロードでオーディエンス広告の入札単価を調整する手順は以下のとおりです。
Microsoft ショッピング キャンペーンを使用すると、Microsoft マーチャント センター の店舗からオンラインで商品広告を提供しやすくなります。
一括アップロードで Microsoft ショッピング キャンペーンを作成するには、以下の行を追加する必要があります。
Ad Group Product Partition は、Microsoft Advertisingの中で「商品グループ」として参照される場所です。広告グループと商品グループは 1 対 1 で対応します。Microsoft Advertisingで商品グループを既に作成していた場合、これを属性に応じて異なるレベルに分割することができます (詳細については商品グループを理解し使用するを参照)。分割した部分は、一括アップロード時に Ad Group Product Partitions として参照されます。
一括アップロードを使用して商品広告自体を追加することはできません。新しい Microsoft ショッピング キャンペーンをアップロードしたら、それを Microsoft Advertisingで編集して商品広告に追加する必要があります。
お客様の URL に Microsoft Click ID (MSCLKID) を追加すると、コンバージョン トラッキング データの精度を上げることができます。一括アップロードで Microsoft Click ID の自動タグ設定を有効化する手順は以下のとおりです。
この設定は、ダウンロードしただけでは有効化されません。ダウンロードしたスプレッドシートでは、この設定が有効化されていても、[MSCLKID Auto Tagging Enabled] 列のセルは空になっています。
必要な変更をすべて行ったら、スプレッドシートをアップロードします。注意が必要な点がいくつかあります。
スプレッドシートをアップロードする方法の詳細については、編集したスプレッドシートをアップロードするをご覧ください。