リマーケティングにより、以前にお客様の Web サイトを訪問または利用したことがあるユーザーに広告のターゲットを絞ることができます。 ここでは、リマーケティングの利用を開始する際にユーザーからよく寄せられる質問、ヒント、ベスト プラクティスを紹介します。
UET タグが Web サイトでの顧客の行動を記録した後、Microsoft Advertisingがそのデータの収集を開始します。このデータにより、コンバージョン目標を作成してコンバージョンをトラッキングしたり、リマーケティング リストを使用してオーディエンスにターゲティングしたりできます。UET は、コンバージョン トラッキングとリマーケティングの前提条件です。Microsoft Advertisingで UET タグを 1 つ作成してから、それを Web サイトに 1 回追加します。
コンバージョン目標とリマーケティング リストの共通点は、共通の UET タグを共有しているという点だけであることに注意してください。それ以外には、リマーケティング リストを定義するために目標を作成する必要はなく、その逆も同様です。コンバージョン目標とリマーケティング リストを作成する際に、使用する UET タグを選択します。Web サイト全体で 1 つの UET タグをインストールし、そのタグをコンバージョン トラッキングとリマーケティングの両方に使用することをお勧めします。
リマーケティング リストを作成する際に、[共有] を使用して、リマーケティング リストを現在のアカウントに追加するか、リマーケティング リストを管理者アカウントの配下にあるすべてのアカウントで共有できるようにするかを決定できます。
これは、共有を設定した後に変更することはできません。共有範囲を変更する必要がある場合は、新しいコンバージョン目標を作成し、古い目標は削除する必要があります。
複数のリマーケティング リストの対象となっているユーザーがいて、かつこれらのリマーケティング リストが同じ広告グループまたはキャンペーンに異なる入札単価で関連付けられている場合、最も高い入札単価が適用されます。
デバイス、広告のスケジュール、地域、ユーザー属性に対して異なる入札単価を設定している場合は、広告が表示されるときに入札単価が乗算されます。
これは Google Adsと同じです。収益と関連性を最適化する複雑な広告選択アルゴリズムが存在することに注意してください。
最高の入札単価が常に有利であるという保証はありません。Microsoft Advertisingでは、デバイス、広告のスケジュール、地域、ユーザー属性に基づいた入札単価調整を、キャンペーンと広告グループの両方のレベルで定義できます。
はい、Microsoft Advertisingは対応しています。ユーザーがパーソナライズド広告からオプトアウトする方法は 2 つあります。Microsoft の広告の設定ページから行う方法と、Windows 設定から行う方法です。ユーザーがオプトアウトした場合、そのユーザーには、ユーザー属性/地域属性に基づいてターゲティングされる広告や、オンライン行動に基づいて推測された関心に基づいてターゲティングされる広告は表示されなくなります。
はい、リマーケティングは複数のデバイスにまたがって動作します。つまり、ユーザーがデバイスとブラウザーのさまざまな組み合わせを使用する場合 (したがって、複数の MUID を持つ可能性がある場合)、ユーザーのすべての MUID と ANID は、ユーザーのアクションがリストへの追加条件を満たすリマーケティング リストに関連付けられます。
このため、ユーザーがお客様の Web サイトに戻ったときに、広告配信エンジンによって特定の入札単価のブーストが適用されます。また、ユーザーが 1 つのデバイスで以前に Web サイトを訪問したことがある場合は、そのユーザーが MSA アカウントを使用してサインインしている限り、ほかのどのデバイスでもお客様の広告が表示される対象になります。これらの機能を実現するために、マイクロソフトはヒューリスティックに基づくアプローチを使用して、ユーザーの MUID と ANID を複数のデバイスにまたがって関連付けています。
ただし、ヒューリスティックに基づくアプローチは結局のところ近似技術であり、常に正しい結果が保証されるとは限らないことに注意してください。最適化のための取り組みは継続的に進められています。
UET タグはブラウザーのみをサポートします。つまり、アプリでのユーザー アクションを使用して、リマーケティング リストにユーザーを追加することはできません。
この質問には 2 つの側面があります。
リマーケティング リストの名前や説明文の変更は、オーディエンスやレポート データには影響しないことに注意してください。
リマーケティング リストを作成する際には、ユーザーがリマーケティング リストに追加される条件となる、Web サイトでのユーザー アクションを指定します。
ユーザーが条件を満たすアクションを行うと、数分以内にリマーケティング リストに追加されます。リマーケティング リストが最小サイズの 300 (最小 Cookie プール) に達した場合に、お客様がリマーケティング リストを広告グループまたはキャンペーン (除外を含む) に関連付けて、特定の入札金額を設定していれば、広告配信エンジンは対象のユーザーに Microsoft Advertisingでリマーケティング広告の提供を開始します。
マイクロソフトのレポート パイプラインはこれより時間がかかり、リスト サイズの反映に 1 日を要します。お客様がリマーケティング リストを作成した場合、一部のサンプル データに基づいて、リスト サイズの予測データを最初の 6 時間以内に提供するようにしています。このデータはその後、レポート パイプラインが実行されると、実際のリスト サイズに置き換えられます。
すべてのプラットフォーム (Google、Microsoft など) が、ユーザーをオンラインでトラッキングするためにブラウザーの Cookie を使用しています。これらの Cookie はデバイスとブラウザーの組み合わせに固有なので、1 人のユーザーが、使用するデバイスとブラウザーの組み合わせに基づいて複数の Cookie を持つことは一般的です。これらのプラットフォームには、同じユーザーの複数の Cookie を重複として識別し、重複を排除するためのコンポーネントが組み込まれています。したがって、これらのコンポーネントが使用するロジックの違いにより、プラットフォーム間でカウントに差異が生じることは珍しくありません。
リスト サイズが増減することは、必ずしも悪いことではありません。リストは結局のところユーザー Cookie のコレクションです。1 人のユーザーがそのリストに複数回現れたとしても、同じユーザーであることに変わりはありません。ユーザーが使用するデバイスとブラウザーの組み合わせに応じて、システムが対応する Cookie を特定し、リマーケティング リストに関連付けます。実際にはリマーケティング リストに含まれていないユーザーが、リマーケティングの対象になることはあり得ません。
関連付けの一括作成: [オーディエンス] テーブルで関連付けを作成できますが、一度に作成できる広告グループまたはキャンペーンは 1 つのみです。複数の広告グループ/キャンペーンにまたがる多数の関連付けの一括作成をサポートするために、[広告グループ] テーブルと [キャンペーン] テーブルが拡張され、選択した広告グループ/キャンペーンを 1 つ以上のリマーケティング リストと関連付けられるようになりました。リマーケティング リストと関連付ける広告グループ/キャンペーンをフィルターにかけて選択し、アクション バーの [Edit] (編集) > [Associate with Remarketing lists] (リマーケティング リストと関連付け) をクリックします。
関連付けの一括管理: 作成した関連付けは、[オーディエンス] テーブルからのみ編集できることに注意してください。アクション バーの [Edit] (編集) オプションをクリックして、関連付けの一時停止、有効化、または削除を [オーディエンス] テーブルから一括で実行できます。また、[Edit] (編集) オプションを使用して、既存のターゲティングの関連付けを除外に変換したり、その逆に変換したりすることもできます。同様に、[Edit] (編集) > [Change bid adjustments] (入札単価調整の変更) を選択して、入札単価調整の一括編集を行うことができます。ターゲティング設定の編集については、次の FAQ をお読みください。
いいえ、広告グループ/キャンペーンごとに選択できるターゲティング設定は 1 つのみで ([Target and bid] (ターゲットと入札単価) または [Bid only] (入札単価のみ) のどちらか)、その設定がその広告グループ/キャンペーン内のオーディエンス リストすべてに適用されます。同じ広告グループ内で、リマーケティング リスト、購買意向の強いユーザー、カスタム オーディエンスに対して、異なるターゲティング設定を使用することはできません。最も新しく選択した設定 ([Target and bid] (ターゲットと入札単価) または [Bid only] (入札単価のみ)) が、前の設定よりも優先されます。
一度に 1 つの広告グループ/キャンペーンのターゲティング設定を編集するには、[オーディエンス] テーブルで [関連付けの作成] をクリックし、該当する広告グループ/キャンペーンを選択します。更新されたターゲティング設定は、その広告グループ/キャンペーンのすべての関連付けに適用されます。複数の広告グループに対して一括してこの編集を行う場合は、Microsoft Advertising エディターを使用してください。関連付けのターゲティング設定の編集についての詳細は、こちらをご覧ください。
すべてのリターゲティングは、あらゆる法律と規制に従う必要があります。これには、デリケートなデータに基づくリターゲティング リストの作成の禁止も含まれます。該当するすべての法律と規制に確実に準拠することは、広告主様の責務です。
デリケートなカテゴリに対するリターゲティングが法律で禁止されていない地域では、広告主様は業界のベスト プラクティスに従うことをお勧めします。業界のベストプラクティスの詳細については、NAI の行動規範を確認してください。マイクロソフトのリマーケティング ポリシーに関する追加情報は、リマーケティング ポリシーのページで確認できます。
デリケートなデータとは、特に個人の心身の健康、性的指向、宗教、経済状況に関する情報です。以下に、デリケートなカテゴリの例をいくつか挙げます。
広告主様は、該当する規制や業界のベスト プラクティスを順守する責任があります。以下のように、いくつかのカテゴリ レベルの制限が存在します。
広告主様は、作成するリターゲティング カテゴリを全面的に管理します。Microsoft Advertisingを利用するには、広告主様は該当する規制をすべて順守する必要があります。広告主様が作成したデリケートなリターゲティング カテゴリに関してエスカレーションや苦情を受けた場合、マイクロソフトはキャンペーンを却下する場合があります。 それ以外は、広告の審査は通常どおりに行われます。
いいえ、広告主様は 13 歳未満 (または地域別の異なる年齢要件) のユーザーを対象にリマーケティング リストを作成したり、リターゲティングを行ったり、その他の方法でプロファイリングを行ったりすることはできません。 また広告主様は、広告対象の商品に必要な最少年齢に達していないユーザーをターゲットにすることもできません。たとえば、アルコールの広告は、ターゲティング対象の地域の最少飲酒年齢に達していない個人をターゲットにすることはできません。